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HISTORY OF CRICKET IN JAPAN

From Yokohama, 1863 —

幕末の横浜にやってきたクリケットは、長い空白を経て大学スポーツとして再び根を張り、佐野を拠点に世界へ向かい始めた。世界のクリケット史と並べながら、日本の160年余りをたどる。

※古い記録には資料間の差異があります。本ページではICC・日本クリケット協会(JCA)・大会公式など一次情報を優先し、国内史料を補助的に参照しています。
明治時代の横浜で英国人がクリケットをプレーし、日本人が見物している様子を描いたペン画風イラスト
YOKOHAMA, MEIJI ERA横浜に根づき始めたクリケットを、日本人が見つめる——。幕末から明治へ、日本のクリケット史の入口をイメージしたイラスト。
HOW TO READ

世界と日本、
二つの時間軸。

左側に世界のクリケット史、右側に日本での出来事を配置しています。日本の大きな転換点は枠付きで強調しました。

WORLD 世界JAPAN 日本TURNING POINT 転換点
ORIGINS13–18C鎌倉〜江戸
13C
鎌倉時代
WORLD

クリケットの起源には諸説

中世のイングランドで子供の遊びとして成立したと考えられ、「羊飼いの遊びから発展した」という説も紹介されている。

JAPAN—
16C
室町・安土桃山時代
WORLD

南東イングランドで競技が広がる

現在のクリケットにつながる競技が、イングランド南東部で行われるようになる。

JAPAN—
1611
江戸時代
WORLD

成人がプレーした記録

成人がクリケットを行った記録が残る。17世紀半ばには村落クリケットが発達する。

JAPAN—
1744
江戸時代
WORLD

現存する最古の競技規則

クリケットの競技規則が文章として体系化される。

JAPAN—
ARRIVAL19C江戸〜明治
1805
江戸時代
WORLD

イートン校 × ハロウ校

両校が初対戦。のちに世界で最も長く続く定期スポーツ対戦の一つとなる。

JAPAN—
1844
江戸時代
WORLD

最初の国際試合

米国対カナダ戦がニューヨークで開催され、最初の国際クリケット試合とされる。

JAPAN—
1863
江戸時代
WORLD—
JAPAN · FIRST MATCH

横浜で、日本最初のクリケット試合。

横浜商人と英国海軍による「横浜 vs 英国海軍」が行われる。記録に残る日本最初のクリケット試合。

1868
明治時代
WORLD—
JAPAN · FIRST CLUB

横浜クリケットクラブ設立

J.P.モリソンらがYokohama Cricket Clubを設立。日本初のクリケットクラブとされる。

1877
明治時代
WORLD

史上初のTest Match

オーストラリア対イングランドがメルボルンで開催。

JAPAN—
1884
明治時代
WORLD—
JAPAN

Yokohama Cricket & Athletic Clubへ

横浜クリケットクラブなど4団体が統合し、Yokohama Cricket & Athletic Clubとなる。

1900
明治時代
WORLD

パリ五輪でクリケット

オリンピックでクリケットを実施。その後、長く五輪競技から外れる。

JAPAN—
RESTART20C明治〜平成
1909
明治時代
WORLD

現在のICCの前身が設立

イングランド、オーストラリア、南アフリカによりImperial Cricket Conferenceが設立。

JAPAN—
1912
大正時代
WORLD—
JAPAN

Yokohama Country & Athletic Clubへ

現在の名称に改称し、横浜公園から山手へ移転。

1971
昭和時代
WORLD

史上初のODI

雨で中止となったTest Matchの代替として、メルボルンで最初のOne Day Internationalが行われる。

JAPAN—
1973
昭和時代
WORLD

女子ワールドカップ第1回

イングランドで開催。男子より2年早い、クリケット史上初のワールドカップ。

JAPAN—
1975
昭和時代
WORLD

男子ワールドカップ第1回

イングランドで開催。西インド諸島が初代王者となる。

JAPAN—
1977
昭和時代
WORLD—
JAPAN

神戸で研究・普及活動が始まる

神戸市外国語大学の山田誠教授がクリケットを紹介し、神戸在住の有志による活動が始まる。

1980
昭和時代
WORLD—
JAPAN · JAPANESE PLAYERS

日本人中心のクラブが誕生

神戸市外国語大学に、日本人メンバーを中心とする初期のクリケットクラブが誕生。

1983
昭和時代
WORLD—
JAPAN

静岡クリケットクラブ誕生

在日外国人を中心とするクラブとして活動を開始。

1984
昭和時代
WORLD—
JAPAN · JCA

日本クリケット協会(JCA)設立

現在の日本クリケットを支える全国組織が誕生する。

1987
昭和時代
WORLD—
JAPAN

慶應義塾大学にクラブ誕生

現在につながる大学クリケット拡大の契機となる。

1989
平成時代
WORLD—
JAPAN

大学への広がりとICC Affiliate

中央大学・専修大学にクラブが誕生。ICC資料では日本がAffiliate Memberとなった年とされる。

1990
平成時代
WORLD—
JAPAN

大学クラブ男子選手権

関東の大学クラブによる男子選手権が始まる。

1993
平成時代
WORLD—
JAPAN

大学クラブ女子選手権

関東の大学クラブによる女子選手権が始まる。

1995
平成時代
WORLD—
JAPAN

女子クリケットの国際組織へ

日本がInternational Women's Cricket Council(IWCC)に加盟。

1996
平成時代
WORLD—
JAPAN · NATIONAL TEAM

男子日本代表、国際大会へ

ACC Trophyに出場。男子代表として初めて国際的に認められた大会に出場。

1998
平成時代
WORLD—
JAPAN

小学校にもクリケットクラブ

岐阜県各務原市の小学校にクリケットクラブが誕生。

TO THE WORLD21C平成〜令和
2001
平成時代
WORLD—
JAPAN

JCAがNPO法人化

日本クリケット協会がNPO法人として組織基盤を整える。

2003
平成時代
WORLD

Twenty20(T20)が始まる

イングランドのカウンティ・クリケットで新しい短時間形式がスタート。

JAPAN

女子日本代表が国際大会デビュー

IWCC Trophyに出場。

2005
平成時代
WORLD

初の男子T20 International

T20が国際クリケットの第3の主要形式へ発展していく。

JAPAN

ICC Associate Memberへ

日本がAssociate Memberへ昇格。ICC EAP Cricket Cupでも優勝。

2007
平成時代
WORLD

第1回ICC World Twenty20

インドが初代王者となる。

JAPAN

EAP Cricket Cup連覇

再び優勝し、World Cricket Leagueへの出場権を獲得。

2008
平成時代
WORLD

Indian Premier League(IPL)開始

T20のフランチャイズリーグが世界的な成長を加速させる。

JAPAN—
2010
平成時代
WORLD

アジア大会でクリケットを初実施

広州アジア競技大会で正式なメダル競技となる。

JAPAN · SANO / BRONZE

佐野へ。そして女子代表が銅メダル。

JCA本部事務局が栃木県佐野市へ移転。「クリケットのまち佐野」へつながる。女子日本代表は広州アジア大会で銅メダル。

2011
平成時代
WORLD—
JAPAN

女子日本代表がジンバブエに勝利

ICC Women's World Cup QualifierでFull Memberのジンバブエを破る。

2018
平成時代
WORLD—
JAPAN

佐野市国際クリケット場を本格整備

大規模改修により日本の主要な国際規格クリケット拠点へ。JCAは一般社団法人格を取得。

2019
令和時代
WORLD—
JAPAN · WORLD CUP QUALIFICATION

日本史上初、ワールドカップ出場権。

佐野で開催されたICC U19 World Cup EAP予選を制し、初めてクリケット・ワールドカップ本大会への出場権を獲得。

2020
令和時代
WORLD—
JAPAN · FIRST WORLD CUP

日本代表、初めてワールドカップの舞台へ。

男子U19日本代表が南アフリカのICC U19 Cricket World Cupに出場。日本代表として史上初のクリケットW杯本大会出場。

2023
令和時代
WORLD

MLC開幕。五輪復帰も決定。

米国でMajor League Cricketが開幕。IOC総会では2028年ロサンゼルス五輪へのクリケット(T20)採用が正式承認される。

JAPAN—
2026
令和時代
WORLD

愛知・名古屋アジア大会

日本でクリケット競技を実施予定。

JAPAN · FIRST WORLD CUP WIN

ワールドカップ初勝利。そして、日本開催へ。

男子U19日本代表がタンザニアを破り、日本クリケット史上初のワールドカップ勝利。愛知・名古屋アジア競技大会には男女日本代表が開催国として出場予定。

2028
令和時代
WORLD

128年ぶり、オリンピックへ。

ロサンゼルス五輪で1900年パリ大会以来のクリケット復帰。T20形式で男女各6チームが参加予定。

JAPAN—
FIVE TURNING POINTS

日本の160年を、
5つの節目で。

幕末に伝来した競技が、そのまま一直線に普及したわけではない。「伝来」「日本人による再出発」「組織化」「地域拠点」「世界大会」という段階を経て、現在につながっている。

1863ARRIVAL

横浜で
日本最初の試合

幕末の国際港から、日本のクリケット史が始まる。

1980RESTART

日本人中心の
クラブが誕生

長い空白ののち、大学を中心に競技人口が広がる。

1984ORGANIZE

日本クリケット
協会設立

全国組織が生まれ、国際競技への道が整い始める。

2010HOME

佐野へ。
女子代表は銅。

地域拠点づくりと代表競技の成果が同時に進む。

2020WORLD CUP

初の
W杯本大会

2019年の予選突破を経て、日本代表が世界大会へ。

SOURCES

主な情報源

  1. 01
    ICC — History of Cricket: Early Cricket

    起源、初期のクリケット史。

    ↗
  2. 02
    ICC — Japan Cricket Association

    日本の加盟状況、代表・国内クリケット史。

    ↗
  3. 03
    日本クリケット協会 — JCAについて

    協会設立、法人化など。

    ↗
  4. 04
    日本クリケット協会 — クリケットのまち佐野

    佐野市と日本クリケットの発展。

    ↗
  5. 05
    日本のクリケットの歴史(RCA)

    1970年代以降の国内クラブ史を補助的に参照。

    ↗
  6. 06
    ICC — Japan qualify for ICC U19 Cricket World Cup 2020

    2019年の日本初W杯出場権獲得。

    ↗
  7. 07↗
  8. 08
    愛知・名古屋2026 — クリケット

    2026年アジア競技大会。

    ↗
  9. 09
    LA28 — Cricket

    2028年ロサンゼルス五輪のクリケット競技。

    ↗
ICC加盟年について:JCAの「JCAについて」には「1995年 ICC加盟」とある一方、ICCの日本プロフィールでは1989年にAffiliate Member、2005年にAssociate Memberとされています。本ページでは会員区分を明示できるICC側の年代を本文に採用しています。